■スタッフ
ジェイムズ・アイヴォリー (監督)
JAMES IVORY, Director
1928年6月7日カリフォアルニア州バークリー生まれ。父はアイリッシュ、母は仏人。オレゴン大学で建築と美術、南加大学で映画を学ぶ。61年マーチャント・アイヴォリー・プロを設立し、文学作品を次々と映画化して評価を高める。この『眺めのいい部屋』(85)で大ヒットを記録し、アカデミー賞に作品賞・監督賞を含む8部門候補となり3部門を受賞。同じくフォースター原作『モーリス』でヴェネツィア映画祭の銀熊賞を獲得。『ハワーズ・エンド』ではカンヌ映画祭45周年記念特別賞を受賞し、アカデミー賞3部門を受賞し、作品・監督賞などにノミネート。『日の名残り』でも再び同賞に監督賞を含め8部門の候補となった。『ジェファソン・イン・パリ』、『サバイビング・ピカソ』と意欲作を発表し、マーチャント、ホプキンズと共にシュヴァリエの称号を授与。若手起用も定評で、見事な演技を引き出し、本作ではボナム=カーターからグレイヴズまで多数の人材を排泄。2000年はジェイムズ小説「黄金の盃」を映画化。2001年には98年ダイアン・ジョンソンのベストセラー「Le
divorce」に取り組む。
イスマイル・マーチャント (製作)
ISMAIL MERCHANT (Producer)
1936年12月25日インド、ボンベイ生まれ。経営学と英文学の学位を修めた後、渡米。NY大学で経営学の学士号を修得。アイヴォリーと出会い、英語によるインド映画を作るということでマーチャント・アイヴォリー・プロを設立。友人の建築家の妻ルース・プラヴァー・ジャブヴァーラの小説「The
Householder」の映画化を決め、62年3月より撮影を開始。こうして映画史上最長のコラボレーションとしてギネス・ブックにも認定されるマーチャント=アイヴォリー=ジャブヴァーラのトリオが誕生。以来、立続けヒット作品を重ね、『眺めのいい部屋』で世界にその名を知らしめた。以後、サイモン・カロウの初監督作『悲しき酒場のバラード』(91)をプロデュース。
監督としても活動し、短編「Mahatma and the Mad Boy」(73)とセミ・ドキュメント『ボンベイの踊る』(82)に続いて、「詩人の贈り物」(93)で東京映画祭京都大会に出品。審査員のジャンヌ・モローに認められ、意気投合し、彼女の主演で「ThePropriator」を撮影。99年は「Cotton
Mary」で物議を醸した。2001年はナイパウル原作の「Mystic Masseur」をトリニダッドで撮影している。
なお料理の達人としても知られ、インド料理の本と共にNYに店も開店している。 |