イタリアの宝石、モニカ・ベルッチが教える本当の愛の見つけ方。
恋に臆病になってしまった大人に贈るラブストーリー。
愛されることが特技。モニカ・ベルッチ演じるダニエラは事もなげにそう言い放つ。ダニエラは自分の美しさ、そして男を魅了する方法を知り尽くしている。足の組み方、コートの脱ぎ方、キスの誘い方・・・。それは愛されるだけではなく、愛を与えることもできる女の証明でもある。つまりすべての男にとって夢のような女。
このすべてを手にしているダニエラが本当の愛に目覚めていく。どうして彼女が真実の愛をも手に入れることができたのか。ただ美しいだけではない―そこにはある秘密が隠されている。
奇才、ベルトラン・ブリエが紡ぎあげたフランス発のオートクチュール。
監督を務めるベルトラン・ブリエは今までずっと男女の性愛をテーマに映画を撮り続けてきた。『アレックス』(03)のモニカ・ベルッチの圧倒的な存在感にすっかり心を奪われてしまった監督は彼女のために愛の映画を撮ろうと決意する。存在するだけで上質な色香を放ち、無邪気な愛らしさと優しい母性にあふれ、そしてその肉体は熟れた果実のよう。女性である特権をすべて勝ち得たモニカ・ベルッチのためのオートクチュールのような『ダニエラという女』はこうして誕生した。
本作ではその見事なヌードも惜しげもなく披露しているモニカ・ベルッチの脇を固めるのは、フランスの名優、ジェラール・ドパルデュー、渋い味わいのジャン=ピエール・ダルッサン、ベルナール・カンパンなど。大ベテランたちがモニカにひざまずく男たちを好演している。また、モニカ・ベルッチという女優を最大限に輝かせるのが、カルティエ、プラダ、クリスチャン・ディオール、フェンディ、クリスチャン・ルブタン、D&Gなどのジュエリーや衣装だ。その数々からは着こなしのヒントも学べる。
フランスのブリエ監督が送るイタリアへのラブレターともいえる本作には、ヴェルディの「トスカ」、プッチーニの「蝶々夫人」、「トスカ」、ベッリーニの「ノルマ」などのオペラ曲がたっぷり流れ、その使われ方を聴くのも楽しみの一つだ。
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