「Characteres」「Jamais sans mon livre」という人気番組を手掛けると共に、20世紀の世界の作家を毎週一人づつ紹介するという世界中でも類を見ないドキュメンタリー番組「今世紀の作家たち un siecle decrivains」で可会と監修を担当。1995年1月1日から始めて2000年の1月1日まで放映し、260人の作家のポートレイトを放映し、高い評価を得た。
1943年6月2日パリ生れ。大学で心理医学を学んだ後、高等師範学校の教員に就任。その後、パリ第7大学の教授となり、児童心理学を教える。執筆なども始め、78年にはフレデリック・コンパン監督の短篇映画「Le grande crue de 1910」で自身の著書を自ら脚色。80年もクレルモン・フェラン短篇映画祭大賞に輝いたコンパンの短篇「Du crime considere comme un des Beaux-Arts」では脚本を担当した。続いてアンドレ・テシネの『海辺のホテルにて』(81)の脚本に参加。その後、10年間は幼児向けアニメの台本を執筆した。 94年、テシネが自らの少年時代を描いた傑作『野性の葦』(94)の共同脚本として監督に招ばれ、見事な成果を残し、セザール賞脚本賞を受賞。以来、脚本家として高い評価を受け、テシネの『夜の子供たち』(96)、『溺れゆく女』(98)を始め、ヴェネツィア映画祭脚本賞を受賞した『ドライクリーニング』(97)、プルースト原作によるラウル・ルイス初の大作『失われた時を求めて〜見出された時〜』(99)といった話題作を次々に手掛け、名監督たちの信頼を得ている。
▼作品
78 : Le grande crue de 1910 (フレデリック・コンパン/短篇/原作も)
80 : Ducrime considere? comme un des Beaux-Arts (フレデリック・コンパン/短篇)
81 : 海辺のホテルにて
83 : Le Mecene (フレデリック・コンパン/短篇)
93 : La porte du ciel(ドニス・グラニエ=ドフェール/TV)
94 : 野生の葦、Freres: La roulette rouge(オリヴィエ・ダアン/TV)
96 : 夜の子供たち
97 : Romaine(アニェス・オバディア/出演のみ)、ドライクリーニング
98 : L'homme est une femme comme les autres (ジャン=ジャック・ジルベルマン/映画祭題「ねじれた愛」)
98 : Dormez je le veux(イレーヌ・ジュアンネ)、溺れゆく女
99 : 失われた時を求めて〜見出された時〜(公開予定)、Augustin,roi du Kung-fu (アンヌ・フォンテーヌ)、Stop (ルドルフ・マルコーニ/短篇)、Underangement considerable (ベルナール・ストラ)
99 : 趣味の問題
一方、89年フランス革命を描くTVミニシリーズ「Les nuits revolutionnaires」の大役を得て、注目を集めた後、映画にも本格的に出演を始め、ベルギーの監督サミー・パヴェルの「Le passion Van Gogh」でテオ・ヴァン・ゴッホ役、「Le moulin de Daudet」でドーデ役を演じる。リヴェットの大作『ジャンヌ・ダルク/投獄』(93)でアランソン公ジャンを好演してからは、キェシロフスキの『トリコロール/赤の愛』(93)でイレーヌ・ジャコブの恋人役、クロード・ソーテの傑作『とまどい』(94)でエマニュエル・ベアールの仕事仲間、アンドレ・テシネの『溺れゆく女』(98)ではマチュー・アマルリックの兄役を演じた。
▼作品
86 : ジェイク・スピード/熱砂の大冒険 (V)
89 : Les nuits revolutionnaires(シャルル・ブラバン/TVミニシリーズ)
90 : La veillee (サミー・パヴェル)
91 : Le gang destractions (ジョゼ・ダイヤン/TVミニシリーズ)
92 : La passion Van Gogh(サミー・パヴェル)、Jeunes gens (ピエール=ルー・ラジョ)
93 : Le moulin deDaudet(サミー・パヴェル)、ジャンヌ・ダルク/牢獄
94 : トリコロール/赤の愛
95 : とまどい、Un jour,ce soir la (ロラン・ブランジェ/短篇)、La verite est un vilain defaut(ジャン=ポール・ザロメ/TV)
96 : L'insoumise (ナディーヌ・トランティニャン/TV)
97 : Un air si pur... (マルク・アンジェロ)
98 : 溺れゆく女、En plein coeur(ピエール・ジョリヴェ)、Bruits d'amour (ジャック・オメーズギーヌ)、Tapagenocturne(ジェラール・キュク/TV)
99 : 趣味の問題
▼作品
87 : Un pere et passe (セバスティアン・グラール)
90 : La Seconde(クリストファー・フランク/TV)
91 : Annabelle partagee(フランチェスカ・コメンチーニ/映画祭題「恋するアナベル」)
92 : Catherine Courage(ジャック・エルトー/TV)
93 : Tendre guerre (ダニエル・モラン)、ミナ
94 : Ainsisoient-elles (リザ&パトリック・アレサンドラン)
95 : エリザ、Le masTheotime(フィロメーヌ・エスポジト/TV)
96 : Les victimes (パトリック・グレンペレ)、Des nouvellesdu bon Dieu (ディディエ・ル・ペシュール)、ボーマルシェ〜フィガロの誕生、Vicevertu et viceversa (フランソワ・ロマン/TV)、Calino maneige(ジャン=パトリック・ルベル)
97 :ドーベルマン、Une vie pour une autre (アンリ・エルマン)、L'annonce faite a Marius(アルメル・スブレール)
98 : Le plaisir (et ses petits tracas) (ニコラ・ブフリエフ)、L'ile au bout du monde (アンリ・エレ)
99 : Paddy (ジェラール・モルディヤ)、Rien ? faire(マリオン・ヴェルヌー)、趣味の問題
■シャルル・ベルリング(ルネ・ルセ役)
l958年4月30日仏サン=マンデ生まれ。ブリュッセルの演劇学校IMSASで演技を学ぶ。その後、舞台俳優として活動を始め、ヴァンサン演出《Les derenieres nouvelles de Lapeste》(83)、サイド演出《帰郷》(83)、ソベル演出《Entre chien etloup》(84)と《女房学校》(85)、フランソン演出《Lesvoisins》(86/ヴィナヴェール作)、ラヴェリ演出《民衆》(88)などの話題作に次々と出演。ストラスブールのジャン=ルイ・マルティネリの劇団員として活躍し、ジャン・ユスターシュ監督の映画を舞台化した《ママと娼婦》《猥談》、性転換娼婦を演じたファスビンダー監督作品の舞台化《13月のある年に L'Annee des treizelune》などで主演して絶賛され、96年はコルテス作《ロベルト・ズッコ》も再演。 映画界でも注目されるようになり、94年パスカル・フェランの「死者とのちょっとした取引」でセザール賞若手有望男優賞にノミネート。96年『リディキュール』の主演に抜擢されて一躍脚光を集め、同賞主演賞の候補となり、以後『ドライクリーニング』(97)、『倦怠』(98)と連続ノミネートされるなど、フランス映画界の中心的存在となっている。
▼主な作品
92 : Salt on our Skin (アンドリュー・バーキン)
93 : Couple et amant(ジョン・ルヴォフ)
95 : とまどい、Jules et Jim (ジャンヌ・ラブリュヌ/TV)
96 : リディキュール、ラヴetc.、キュリー夫妻
97 : ドライクリーニング
98 : 愛する者よ、列車に乗れ
98 : Un pont entre deux rives(ジェラール・ドパルデュー&フレッド・オビュルタン)、ストラスブールの見知らぬ人(CS放映題)、倦怠
99 : 趣味の問題
00 : 感傷的な運命(映画祭題)、Stardom (ドニ・アルカン)、Tout lemonde y pense(アンヌ・フォンテーヌ)、Fils de deux meres ou com?die de l'innocence (ラウル・ルイス)
"UNE AFFAIRE DE GOUT"
2000 - France - 35mm - Couleur - 1:1.85 - DTS Dolby
(C) CDP/Le Studio Cannal+/France 3 Cinema/Rhone-Alpes Cinema
配給:クレスト・インターナショナル