アンジェリカの微笑み
作品情報
106歳で亡くなるまで現役最高齢監督であったポルトガルの至宝
マノエル・ド・オリヴェイラが101歳の時に残した幻の傑作、ついに日本公開へ
今年4月2日に、現役最高齢監督として惜しまれつつもその生涯を閉じた巨匠マノエル・ド・オリヴェイラが101歳の時に撮り上げたのが『アンジェリカの微笑み』。本作はオリヴェイラが1952年に脚本を執筆したものの、映画化されないまま半世紀以上熟成され、その後監督が現代の物語として脚本を書き直し完成させた、まさに極上ヴィンテージワインのような傑作です。
夭逝した絶世の美女アンジェリカの神秘に満ちた美しすぎる微笑みに心奪われ、昼夜アンジェリカに想いを馳せる青年イザク。その想いにこたえるように出没するアンジェリカの幻影。一瞬にして重なり呼応する愛の波動が、この世とあの世の境界を飛び越え、ふたつの魂を引き寄せる。魔術的な語り口を持つ映画作家であるオリヴェイラ監督だからこそ創り得た、ミステリアスで驚くほど瑞々しい、時空を超えた愛の幻想譚です。
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監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ 出演:リカルド・トレパ、ピラール・ロペス・デ・アジャラ、 レオノール・シルヴェイラ、 ルイス・ミゲル・シントラ、イザベル・ルート 2010/ポルトガル・スペイン・フランス・ブラジル/97分/カラー 原題:The Strange Case of Angelica 配給:クレストインターナショナル