正しい日 間違えた日

6月30日(土) ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開


世界が熱い視線をおくる、名匠ホン・サンスとキム・ミニの記念すべき初タッグ作。ロカルノ国際映画祭グランプリ&主演男優賞W受賞。





これは恋? それとも、ほろ酔い?





運命的に出逢った男と女。

タイミングの違いによって異なる結末にたどりつくまでを、

前半と後半2通りの展開で描く異色のラブストーリー。



世界が熱い視線をおくる、名匠ホン・サンスとキム・ミニ(ルビ『お嬢さん』)の記念すべき初タッグ作。



第68回ロカルノ国際映画祭 金豹賞(グランプリ)&主演男優賞(チョン・ジェヨン)W受賞



監督・脚本:ホン・サンス 出演:チョン・ジェヨン、キム・ミニ、コ・アソン、チェ・ファジョン、ソ・ヨンファ、ユン・ヨジョン 製作:チョノンサ・フィルム プロデューサー:キム・キョンヒ 撮影:パク・ホンニョル 照明:イ・ウィヘン 録音:ソン・イェジン スチルカメラマン:キム・ジニョン 編集:ハム・ソンウォン 音楽:チョン・ヨンジン 音響:キム・ミル 

2015年/韓国/121分/ビスタ /5.1ch/カラー 原題:지금은맞고그때는틀리다  英題:Right Now, Wrong Then 日本語字幕:根本理恵 配給:クレストインターナショナル


TRAILER

INTRODUCTION

今最も世界が注目する女優×監督の記念すべき初タッグ作にして、
長らく公開が待ち望まれていた話題作がついに公開!!

実生活でも恋人であることを公言し注目を集める、世界一センセーショナルな監督と女優 、それが本作の監督ホン・サンスと女優キム・ミニだ。2人が組んだ『夜の浜辺でひとり』はキム・ミニが韓国史上初となる2016年ベルリン国際映画祭女優賞に輝き、『それから』と『クレアのカメラ』が2017年カンヌ国際映画祭に出品され、2作品同時出品という異例の快挙を達成。今や世界から熱い視線が注がれる2人となった。
本作『正しい日 間違えた日』は、そのホン・サンス×キム・ミニの記念すべき初タッグ作だ。全米映画批評NO.1サイト「ロッテントマト」で96%Fresh(2017年 11月時点)という高評価を得て、長らく日本公開が待ち望まれていたこの話題作がいよいよ公開となる。

運命的に出逢った男女が、
「タイミング」の違いによってたどりつく、2つのラスト。
恋の天国と地獄をそれぞれ描いてみせる、異色のラブストーリー。

予定より一日早く水原(スウォン)に到着してしまった映画監督のチュンスは、魅力的な女性ヒジョンに出会う。二人はコーヒーを飲み、人生について語らい、お酒も入ってほろ酔い加減でいい雰囲気になるのだが……。
本作は、運命的に出逢った男と女がたどることになる、2つの物語。異なるのは「タイミング」の違いだけという設定で、映画の【前半】と【後半】が2通りのエンディングを迎えるユニークなラブストーリーである。ほろ酔いになったチュンスとヒジョンは、どんな2つの結末にたどり着くのか?また運命を分けるタイミングの違いとは?男と女の本音と建前、男の下心に女のプライド、恋の天国と地獄を目撃する楽しさに溢れた一本だ。

STORY

【前半】あの時は正しく 今は間違い

映画監督のハム・チュンス(チョン・ジェヨン) は特別講義で水原(スウォン)にやってくる。スタッフのミスで予定より一日早く到着してしまった彼は、観光名所で魅力的な女性ヒジョン(キム・ミニ)を見かけ声をかける。絵を描いて暮らしているという彼女のアトリエを訪れ作品を褒め、寿司屋で過ごし、一緒にヒジョンの先輩が集まるカフェを訪れる。甘い雰囲気の2人だったが……。

【後半】今は正しく あの時は間違いだった

映画監督のハム・チュンスは特別講義でスウォンにやってくる。絵を描いて暮らしているという魅力的な女性ヒジョンと知りあい、アトリエにやってきた2人。チュンスが正直に絵を評したことで、ヒジョンを怒らせてしまう。寿司屋で弱さを見せるヒジョンに、チュンスは「愛している」と告白し、ある事実を告げるのだが……。  

CAST

チョン・ジェヨン(ハム・チュンス)
Jung Jaeyoung
1970年11月21日生まれ。ソウル芸術専門大学演劇科卒業後1990年に映画デビュー。2000年までは本名のチョン・ジヒョンで活動し長い下積みが続いていたが、改名後の『ガン&トークス』(チャン・ジン監督/ 01)のヒットが大きな転機となった。韓国で記録的ヒットとなったカン・ウソク監督『シルミド/SILMIDO』(03)で青龍映画賞助演男優賞受賞を受賞。ホン・サンス監督作品には他に『ソニはご機嫌ななめ』(13)、『夜の浜辺でひとり』(17)に出演。『正しい日 間違えた日』(15)は国際的にも高く評価され、第68回ロカルノ国際映画祭主演男優賞、韓国映画評論家協会賞主演男優賞に輝いた。そのほか代表作は、カン・ウソク監督『黒く濁る村』(10/青龍映画賞主演男優賞受賞) 、チョン・ビョンギル監督『殺人の告白』(12)、イ・ジェンホ監督『さまよう刃』(14)、イ・ジェギュ監督『王の涙 イ・サンの決断』(14)等多数。
キム・ミニ(ユン・ヒジョン)
Kim Minhee
1982年3月1日生まれ。モデルとして活躍したのち、ドラマ「学校2」(99)で女優としてのキャリアをスタート。2012年、ピョン・ヨンジェ監督『火車 HELPLESS』(TV)での演技が称賛され、パク・チャヌク監督の目に留まったことが『お嬢さん』(16)の出演につながったという。『お嬢さん』で青龍映画賞最優秀女優賞、ディレクターズ・カット・アワードの最優秀女優賞を受賞した。ホン・サンス監督とは『正しい日 間違えた日』(15)で初めてタッグを組み、釜山映画評論家協会賞最優秀女優賞を受賞。以降『夜の浜辺でひとり』(17)、『クレアのカメラ』(17)、『それから』(17)に出演し、今やホン・サンス映画には欠かせない新たなるミューズとなった。『夜の浜辺でひとり』では韓国人女優としては初の快挙となる第67回ベルリン国際映画祭主演女優賞(銀熊賞)に輝き、世界にその存在感を示した。最新作は、第68回ベルリン国際映画祭出品のホン・サンス監督作「Grass」(18)。
コ・アソン(ヨム・ボラ)
Ko Ahsung
1992年8月10日生まれ。4歳のときMBCテレビ「スター誕生・王中王」でデビューして以降、子役俳優として活躍。映画初出演のポン・ジュノ監督『グエムル-漢江の怪物-』(06)で青龍映画賞新人女優賞を受賞するなど高い評価を得る。以降、ウニー・ルコント監督『冬の小鳥』(09)、ポン・ジュノ監督『スノーピアサー』(13)、イ・ハン監督『戦場のメロディ』(15)、ホン・ウォンチャン監督『オフィス 檻の中の群狼』(15)などに出演。2016年にはNetflixで世界190カ国に同時配信されたドラマ「深夜食堂-Tokyo Stories-」に出演した。
『』…日本劇場公開映画   『』(F)…映画祭、特別上映  『』(DVD、VHS)…DVD、VHS発売  『』(TV)…テレビ放映  「」…日本未公開映画

DIRECTOR

監督・脚本:ホン・サンス
Hong Sangsoo
1961年10月25日、ソウルに生まれる。映画制作を韓国中央大学で学んだ後、アメリカに留学し美術を学びながら短編の実験映画を制作。その後滞在したフランスでは、シネマテーク・フランセーズに通い映画鑑賞に没頭した。1996年の長編デビュー作『豚が井戸に落ちた日』が批評家や国際映画祭で絶賛されて以降、22年のキャリアにおいて現在までに22作品の監督作を発表している。男女の恋愛を会話形式で描く独創的なスタイルは、ヨーロッパの批評家や観客に、“韓国のウディ・アレン”、“韓国のゴダール”、“エリック・ロメールの弟子”などと称された。2004年に『女は男の未来だ』が初のカンヌ国際映画祭コンペティション部門出品となり、翌年『映画館の恋』も同コンペティション部門に出品され、ヨーロッパでの人気は不動のものとなる。2008年以降は、『アバンチュールはパリで』(08)から、『3人のアンヌ』(12)、『ヘウォンの恋愛日記』(13)まで7年連続で作品をカンヌ、ヴェネチア、ベルリンの3大映画祭に正式出品している。日本では2012年に「ホン・サンス/恋愛についての4つの考察」と題した特集上映が組まれ、そのトークイベントで意気投合した加瀬亮を主演に迎えた『自由が丘で』(14)が生まれた。2015年には、『正しい日 間違えた日』が第68回ロカルノ国際映画祭グランプリと主演男優賞をダブル受賞。主演女優キム・ミニとの不倫スキャンダルを報じられるが、再びキム・ミニとタッグを組んだ『夜の浜辺でひとり』(17)が、第67回ベルリン国際映画祭主演女優賞(銀熊賞)に輝き、以降はキム・ミニを主演に作品を発表し続けている。『それから』は、第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に、『クレアのカメラ』も同映画祭のアウト・オブ・コンペティションに正式出品された。最新作「Grass」(18)は第68回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品されるなど、韓国映画界のみならず世界で最も確立された映画作家の一人である。