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『アンジェリカの微笑み』公式サイト 絶賛上映中!  続映決定! 祝! 2015年 第89回キネマ旬報ベスト・テン 外国映画 第3位 映画の舞台を旅しよう。世界遺産ドウロ渓谷のラグジュアリーステイが当たる! ポルトガル食とワインと旅キャンペーン マノエル・ド・オリヴェイラ監督追悼特集上映決定
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 現役最高齢監督として国際的に知られ、2015年4月2日に、惜しまれつつも106歳で永眠した世界の巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ。そのオリヴェイラ監督が101歳の時に撮り上げ、第63回カンヌ国際映画祭〈ある視点〉部門のオープニングを飾った『アンジェリカの微笑み』が、紆余曲折を経て、ついに日本公開される。本作はもともと、オリヴェイラ監督が1952年に脚本を執筆したものだが、その後映画化されないままになっていた。当初は、第二次世界大戦におけるホロコーストの記憶が生々しく残され、ナチス・ドイツの迫害を逃れてポルトガルに移り住んだユダヤ青年である主人公のアイデンティティが強調されていた。 それを半世紀以上の歳月をかけて熟成させ、混沌とする世界情勢を背景に監督自らが書き直して、現代の物語として完成させた、まさに、芳醇な極上ヴィンテージワインのような傑作である。

 ポルトガルはドウロ河流域の小さな町。カメラが趣味の青年イザクは、ある夜、若くして亡くなった娘アンジェリカの写真撮影を依頼され、町でも有数の富豪の邸宅を訪れる。白い死に装束に身を包み、花束を手に抱えて横たわる、かの娘にカメラを向けると、その美しい娘は、突然瞼を開きイザクに微笑みかける。その瞬間、イザクは雷に打たれたように恋に落ち、すっかりアンジェリカの虜になってしまうのだった。
 絶世の美女アンジェリカの神秘に満ちた美しすぎる微笑みに心奪われ、日頃の愁いも忘れて、昼も夜もアンジェリカに想いを馳せるイザク。その想いに応えるように出没するアンジェリカの幻影。

 一瞬にして重なり呼応する愛の波動が、この世とあの世の境界を飛び越え、ふたつの魂を引き寄せる。生と死、夢と現実、静寂と喧騒、手仕事と機械化、物質と反物質など真逆のエレメントの数々が、この運命的な出会いを際立たせ一層の深みを与えている。
 魔術的な語り口に長けた映画作家オリヴェイラ監督だからこそ創り得た、ミステリアスで驚くほど瑞々しい、時空を超えた愛の幻想譚である。

 青年イザクを演じるのは、『夜顔』(06)『ブロンド少女は過激に美しく』(09)など、オリヴェイラ映画の常連俳優であり、監督の実の孫でもあるリカルド・トレパ。一方、『女王フアナ』(01)『シルビアのいる街で』(07)などの人気女優ピラール・ロペス・デ・アジャラがアンジェリカに扮し、うっとりするほど艶美な微笑みで観る者すべてを魅了する。加えて、レオノール・シルヴェイラ、ルイス・ミゲル・シントラ、イザベル・ルートほか、オリヴェイラ一家とも呼べるベテラン俳優たちが脇を固め、日常の何気ない行為や会話に、そこはかとないユーモアや年輪を感じさせるエスプリを散りばめた、オリヴェイラ映画独特の世界観を支えている。

 ドウロ河の川面に、町の灯がおぼろげに映る夜の風景が、とりわけ秀逸な撮影を手がけるのは、『家路』(01)や『夜顔』でも手腕を振るっているサビーヌ・ランスラン。アンジェリカの姿を鮮やかに浮き立たせて、イザクとの運命的出会いを鮮烈に印象づける写真撮影の場面や、イザクとアンジェリカが宙を浮遊するモノトーンの幻想シーンなど、端整で抒情あふれる映像美は卓越している。
 さらに、監督のお気に入りのピアニストで、日本でも人気の高いマリア・ジョアン・ピリスが奏でる、ショパンのピアノソナタ3番などが深々と胸に染み入る情感を喚起する。一方農夫たちが歌う朴訥とした労働歌はどこかユーモラスであり、そのコントラストも絶妙だ。

 舞台となるドウロ河は、オリヴェイラ監督が生まれ育った、ポルトガル第2の都市ポルトを流れる大河。オリヴェイラ監督の思い入れも深く、デビュー作であるドキュメンタリー『ドウロ河』(31)や『アブラハム渓谷』(93)をはじめ、その流域を舞台にした作品は数多い。

ストーリー

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「遥かなる天の百合よ 枯れてもまた芽生えよ 我らの愛が滅びぬように」
アンテロ・デ・ケンタル(注1)

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 ドウロ河流域の小さな町。雨が降りしきる夜半、町に1軒しかない写真店に、富豪の邸宅ポルタシュ館の執事がやって来て、急ぎの写真撮影を依頼する。だが、店主は明後日まで不在と知らされ途方に暮れる執事。その様子を見ていた通りがかりの男が、執事に別の写真家を紹介する。最近町にやって来た、石油関係の仕事に従事するセファルディム(注2)の青年で、写真が趣味らしい。執事は、さっそくその青年イザクの下宿を訪れる。

イザクは、若くして死んだ娘アンジェリカの写真を撮って欲しいという依頼に、最初は難色を示すが、下宿屋の女主人に勧められ執事に同行。山手にあるポルタシュ館には、アンジェリカの死を悼む親類縁者が集まっていた。
 イザクの名前を聞いて、一瞬顔を曇らせるシスターの姉に、「僕個人は宗教に何の興味もない」と言って安心させるイザク。

案内された部屋の中央には、白い死に装束に身を包んだアンジェリカが、青いソファにひっそりと横たわっていた。彼女の母親に促され、カメラを向けるイザク。ところが、ファインダーを覗きピントを合わせた途端、アンジェリカが瞼を開き彼に微笑みかける。イザクは、驚いて後退るものの、気を取り直して撮影を終わらせ、早々に邸を後にする。
 翌朝、写真を現像すると、3枚の写真の中の1枚に写ったアンジェリカが、再び瞼を開いて微笑む。

イザクは朝食も摂らずに、歌いながら葡萄畑を鍬で耕す、農夫たちの写真を撮りに出かける。教会では、アンジェリカの葬儀が厳かに執り行われていた。
 夜、ベッドで寝ていたイザクが、ふと起き上がってアンジェリカの写真を手に取ると、バルコニーに彼女が現われる。2人は抱き合ったまま宙に舞い上がり、木々の間やドウロ河の上を浮遊し、やがて夜の空へと昇っていく…。「アンジェリカ!」と叫んで飛び起きるイザク。

「幻か?いや、まるで現実だった。これが話に聞く絶対愛なのか?」。イザクは、アンジェリカの写真を食い入るように見つめる。
 下宿屋の食堂で、下宿人たちが客人を交えて、世界的経済危機や大気汚染について談義。やがて話は物質と反物質の関係へと発展し、そこで「エネルギー」「魂」の単語を小耳にはさんだイザクは、思い当たったように「アンジェリカ」と呟いた。

 数日後、イザクの部屋に迷い込んだ小鳥と入れ違いに、またも現れるアンジェリカ。その朝、下宿屋の食堂に置かれた鳥籠の小鳥が死んだことを知ったイザクは、狂ったように外に飛び出していく。

注1:アンテロ・デ・ケンタル=19世紀後半のポルトガル実証主義を牽引した詩人。
注2:セファルディム=15世紀前後に南欧諸国に移り住み定住したユダヤ人たち。

スタッフ
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監督・脚本 マノエル・ド・オリヴェイラ

監督・脚本 マノエル・ド・オリヴェイラ
MANOEL DE OLIVEIRA

1908年12月11日ポルトガル、ポルト生まれ。
本名はマノエル・カンディド・ピント・ド・オリヴェイラ。
裕福な実業家の家で生まれ育つ。イエズス会系の高校で学び、学生時代は映画とスポーツに熱中し、陸上選手、レーシングカー・ドライバーとして活躍。映画界への足がかりとして、イタリア人映画監督リーノ・ルーポが開校した俳優養成学校に兄と共に入学する。監督になる意思は固く、処女作として1931年にポルトを流れるドウロ川を舞台にした前衛記録映画『ドウロ河』を発表。その後6本の短編を撮り、1942年、劇場用長編第一作『アニキ・ボボ』(F)を製作するも興行的に失敗。その後しばらく映画を離れ家業に携わることになる。

1954年サン・パウロ映画祭で同作が再評価されたのを機に再び映画界に戻り、短編ドキュメンタリー「O Pintor e a Cidade(画家と町)」(56)を製作。この作品はヴェネチア国際映画祭で上映され、オリヴェイラと映画批評家アンドレ・バザンが出会うきっかけともなった。1963年、国営映画援助基金の援助を受け長編第二作『春の劇』(F)を発表。しかし、その上映後の討論会での発言により政府反逆罪の罪に問われ投獄される。70年代からは映画制作の環境が好転し、1972年、ポルトガル映画センターのプロジェクト第一作として企画された長編、『過去と現在 昔の恋、今の恋』(F)を製作。1974年4月、軍事クーデターによりサラザール独裁によるエスタド・ノヴォ体制が終了。1978年に製作した「Amor de Perdição(破滅の恋)」はポルトガルでは不評だったが、イタリア、フランスで熱狂的な注目を集めた。その頃パリで、後に名プロデューサーとしてオリヴェイラ作品を手掛けることになるパウロ・ブランコと出会う。

ブランコの製作で『フランシスカ』(81/F)を発表し、ポルトガルでも興行的に大成功をおさめる。この頃映画作家として自由と成功を得る一方、実業家としては多額の借金を負い破産状態に陥ったオリヴェイラは、「Visita ou Memórias e Confissões(訪問―あるいは追憶と告白)」(82)を撮影。ポルトガルシネマテークに預けられた本作は、自身の死後まで発表をしないというオリヴェイラの意思で30年以上封印されることになる。本作は2015年カンヌ国際映画祭のカンヌ・クラシック トリビュート トゥ マノエル・ド・オリヴェイラでお披露目された。1985年、ポール・クローデルの戯曲を基にした7時間近い大作「Le Soulier de Satin(繻子の靴)」がヴェネチア国際映画祭に出品され、栄誉金獅子賞を受賞。その後はほぼ一年に一本という驚異的なペースで長編作品を発表し続ける。

オペラ形式の『カニバイシュ』(88/F)に続く『ノン、あるいは支配の空しい栄光』(90)ではカンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞、『神曲』(91/F)はヴェネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞。1993年、「ボヴァリー夫人」を翻案したアグシティナ・ベサ=ルイーシュの小説を原作とした『アブラハム渓谷』を発表。続いてルイス・ミゲル・シントラ主演『階段通りの人々』(94)、カトリーヌ・ドヌーヴとジョン・マルコヴィッチを主演に迎えた『メフィストの誘い』(95)、マルチェロ・マストロヤンニの遺作となった『世界の始まりへの旅』(97)はカンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞とエキュメニカル審査員賞を受賞、『クレーヴの奥方』(99)はカンヌ国際映画祭審査員賞受賞。2001年にはミシェル・ピコリ主演『家路』を発表、自らの少年期を描いた『わが幼少時代のポルト』(01)はヴェネチア国際映画祭ユネスコ賞を受賞。

アグシティナ・ベサ=ルイーシュ原作の『家宝』(02)に続き、『永遠(とわ)の語らい』(03)、ルイス・ブニュエルの『昼顔』の38年後を描いた『夜顔』(06)、2007年の『コロンブス 永遠の海』には夫婦揃って出演もしている。100歳を迎えて『ブロンド少女は過激に美しく』(09)を発表。その後も、ラウル・ブランダンの戯曲を基にした『家族の灯り』(12)、世界文化遺産に登録されたポルトガル北西部の歴史地区を、ヨーロッパ映画界を代表する監督たちが描いたオムニバス作品『ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区』(12)に参加するなど精力的に活動を続ける。
短編ドキュメンタリー「Um Século de Energia」(15)が遺作となった。 2007年ヨーロッパ映画賞名誉賞、2008年カンヌ国際映画祭名誉パルム・ドール、2009年ベルリン国際映画祭功労賞など国際映画祭で数多の賞を受賞し、世界で最も偉大な映画作家として尊敬を集めた。2015年4月2日逝去。106歳で現役最高齢監督としての生涯を終えた。

『』…日本公開 / 「」…日本未公開 / 『』(F)…映画祭・特別上映

スタッフ
キャスト リカルド・トレパ

リカルド・トレパ
RICARDO TRÊPA

1972年10月28日ポルトガル、ポルト生まれ。
オリヴェイラ監督の孫で、オリヴェイラ作品には欠かせない俳優。『ノン、あるいは支配の空しい栄光』(90)、『神曲』(91/F)、『階段通りの人々』(94)、「Party」(96)にノンクレジットで参加、『アブラハム渓谷』(93)にはエキストラ出演している。『不安』(98/F)、『クレーヴの奥方』(99)、「Palavra e Utopia」(00)、『家路』(01)に出演、オリヴェイラの自伝ドラマ『わが幼少時代のポルト』(01)ではオリヴェイラの青年時代を演じた。続いて『家宝』(02)、『永遠(とわ)の語らい』(03)、「O Quinto Império - Ontem Como Hoje」(04)、「EspelhoMágico」(05)、短編『可視から不可視へ』(05/F)、『夜顔』(06)、『コロンブス 永遠の海』(07)、『ブロンド少女は過激に美しく』(09)、短編「Painéis de São Vicente de Fora - Visão Poética」(10)、『家族の灯り』(12)、オムニバス「Mundo Invisível」(12)、『ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区』(12)、短編「O Velho do Restelo」(14)に出演。またオリヴェイラ監督の遺作となった短編ドキュメンタリー「Um Século de Energia」(15)のプロデューサーをつとめている。その他、João Botelho監督「Tráfico」(98)、JorgeMonte Real監督「Famel Top Secret」(14)や多くのテレビシリーズなどで活躍。

キャスト
キャスト ピラール・ロペス・デ・アジャラ

ピラール・ロペス・デ・アジャラ
PILAR LÓPEZ DE AYALA

1978年9月18日スペイン、マドリッド生まれ。
1995年、ラファエル・モンレオン監督「El Niño Invisible」で映画デビュー。テレビシリーズでも活躍を続ける一方、主演をつとめたホセチョ・サン・マテオ監督「Báilame el Agua」(00)で、シネスパーニャ スペイン映画祭とサン・ジョルディ賞の主演女優賞を獲得。2001年、ヴィセンテ・アランダ監督『女王フアナ』で、ゴヤ賞とサン・セバスティアン国際映画祭、スペイン映画批評家協会賞等の主演女優賞を受賞。本作はスペインで国民的大ヒットとなり欧米各国でもアジャラの名前を知らしめることとなった。一時休業するが2004年、メアリー・マクガキアン監督『サン・ルイ・レイの橋』(DVD)で映画界に復帰。モンチョ・アルメンダリス監督「Obaba」(05)でゴヤ賞ノミネート他、アメリカ映画編集者協会賞の優秀女優賞を受賞。その他の主な出演作は、デヴィッド・トルエバ監督「Bienvenido a Casa」(06)、アグスティン・ディアス・ヤネス監督『アラトリステ』(06)、ホセ・ルイス・ゲリン監督『シルビアのいる街で』(07)、エミリオ・マルティネス・ラサロ監督「Las 13 Rosas」(07)、ヴァンサン・ギャラン監督『ベイビー・ラブ』(08/F)、アグスティン・ディアス・ヤネス監督『4人の女』(08/DVD)、アンドルーチャ・ワディントン監督「Lope」(10)、グスタボ・タレット監督『ブエノスアイレス恋愛事情』(11)、フアン・カルロス・フレスナディージョ監督『イントルーダーズ』(11/DVD)、スティーヴ・クラーク監督「Night Has Settled」(14)等。

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キャスト レオノール・シルヴェイラ

レオノール・シルヴェイラ
LEONOR SILVEIRA

1970年10月28日ポルトガル、リスボン生まれ。
1988年、オリヴェイラ監督『カニバイシュ』(F)で映画デビュー。以降、『ノン、あるいは支配の空しい栄光』(90)、『神曲』(91/F)、『アブラハム渓谷』(93)、『メフィストの誘い』(95)、『世界の始まりへの旅』(97)、『家路』(01)、『家宝』(02)、『永遠(とわ)の語らい』(03)、『コロンブス 永遠の海』(07)、『ブロンド少女は過激に美しく』(09)、『家族の灯り』(12)等、ほとんどのオリヴェイラ作品に出演している。他に、ルイス・ガルバオ・テレシュ監督「Retrato de Família」(91)、ジョアン・ボテリョ監督「NoDia dos Meus Anos」(92)、「Três Palmeiras」(94)、ジョアキン・ピント監督「Das Tripas Coração」(92)、ヴィセンテ・ジョルジェ・シルヴァ監督「Porto Santo」(97)、ジョアン・ニコラウ監督「John From」(15)等に出演。『世界の始まりへの旅』と「Porto Santo」でポルトガル ゴールデングローブ賞優秀女優賞にノミネート。

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キャスト ルイス・ミゲル・シントラ

ルイス・ミゲル・シントラ
LUÍS MIGUEL CINTRA

1949年4月29日スペイン、マドリッド生まれ。
パウロ・ローシャ監督が日本で撮影した『恋の浮島』(82)に主演。83年にドキュメンタリー『文化都市リスボン』(F)に協力したことをきっかけにオリヴェイラ監督とのコラボレーションをスタートする。以降、「Le Soulier de Satin」(85)、「Mon Cas」(86)、『カニバイシュ』(88/F)、『ノン、あるいは支配の空しい栄光』(90)、『神曲』(91/F)、「O Dia do Desespero」(92)、『アブラハム渓谷』(93)、『階段通りの人々』(94)、『メフィストの誘い』(95)、『不安』(98/F)、『クレーヴの奥方』(99)、「Palavra e Utopia」(00)、『家宝』(02)、『永遠(とわ)の語らい』(03)に出演。2004年の「O Quinto Império - Ontem Como Hoje」でポルトガルゴールデングローブ賞優秀男優賞ノミネート。続く「EspelhoMágico」(05)、『コロンブス 永遠の海』(07)、『家族の灯り』(12)、「O Velho do Restelo」(14)にも出演している。他にジョアン・セーザル・モンテイロ監督「Silvestre」(81)、『黄色い家の記憶』」(89/F)、『ラスト・ダイビング』(92/F)、『神の結婚』(99)、パウロ・ローシャ監督「O Desejado」(87)、「A Raiz doCoração」(00)、ジョゼ・アルヴァロ・モライス監督『道化』(87/F)、「Peixe-Lua」(00)、ジョアキン・ピント監督「UmaPedra no Bolso」(88)、「Onde Bate o Sol」(89)、ペドロ・コスタ監督『血』(89/DVD)、『溶岩の家』(94/F)、パトリック・ミモーニ監督「Villa Mauresque」(92)、ジョアン・ボテリョ監督「Aqui na Terra」(93)、テレーザ・ヴィラヴェルデ監督「TrêsIrmãos」(94)、クリスティーヌ・ローラン監督『大西洋の向こう側で』(97/TV)、パブロ・ジョルカ監督「La Espalda de Dios」(01)、マリア・デ・メディロス監督「Capitães de Abril」(00)、ジョン・マルコヴィッチ監督『ダンス オブ テロリスト』(02/DVD)、ジャン=シャルル・フィトゥシ監督「Les Jours où Je N'Existe Pas」(02)、ジョアン・ニコラウ監督「A Espada e a Rosa」(10)等多数の作品に出演。カタリーナ・ルイボ監督「Daqui P'ra Frente」(07)では、リオ・デ・ジャネイロ国際映画祭で共演者と共に男優賞を受賞。

キャスト
キャスト イザベル・ルート

イザベル・ルート
ISABEL RUTH

1940年4月6日ポルトガル、タマル生まれ。
ロンドンのロイヤル・バレエ・スクールで学び、帰国後グルベンキアン・バレエ団で活躍。パウロ・ローシャ監督『青い年』(64)で長編映画デビュー後、66年に同監督『新しい人生』に出演。イタリアに定住している間にピエル・パオロ・パゾリーニやベルナルド・ベルトルッチと知り合う。パゾリーニ監督『アポロンの地獄』(67)にはノンクレジットで参加。主な出演作は、リッカルド・ジオーネ監督「La Rivoluzione Sessuale」(68)、ロベルト・ファエンツァ監督「H2S」(69)、アン・ゲディス、エドワード・ゲディス監督『ベアスキン/都会の夜の一幕寓話(フェアリーテイル)』(90)、テレーザ・ヴィラヴェルデ監督「A Idade Maior」(91)、「Os Mutantes」(98)、エドワード・ゲディス「Pax」(94)、ペドロ・コスタ監督『骨』(97)、マルガリーダ・ジル監督「O Anjo da Guarda」(98)、「Adriana」(04)、ジョン・ルヴォフ監督『群集に消えた男』(00/TV)等。デビュー作以降パウロ・ローシャ監督作品に数多 く参加しており、「O Desejado」(87)、「O Rio do Ouro」(98)、「A Raiz do Coração」(00)、「Vanitas」(04)、「Se Eu FosseLadrão, Roubava」(13)に出演。「Vanitas」でポルトガル ゴールデングローブ賞主演女優賞を獲得。オリヴェイラ監督作品には『アブラハム渓谷』(93)以降、『階段通りの人々』(94)、『世界の始まりへの旅』(97)、『不安』(98/F)、『家路』(01)、『家宝』(02)、「Espelho Mágico」(05)に出演している。ポルトガルを代表する女優のひとり。

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『』…日本公開 / 「」…日本未公開 / 『』(F)…映画祭・特別上映 / 『』(TV)…テレビ放映 / 『』(DVD)…DVD発売